濡鷺型灯籠
独特な形の為、一目で印象に残る濡鷺型灯籠。火袋に鷺を刻っていることと全体の形から、霧雨の中に立つ鷺のイメージが伝わります。宝珠は玉の下に請花がなく六角の露盤がつきます。濡鷺型の大きな特長である笠は、円形で蕨手もなく、大きく重厚な形。その笠を六割する形で隆棟が浮き刻りされています。また軒の部分は隆棟も含めて一直線に切落されており、そのシャープな線は、他に類を見ない大胆さです。火袋は丈が短く、六画六面。前後に火口をつくり、他の四面には鷺を浮き刻りにし、×、+、雲を刻ります。中台は大型で枠をとらず各面いっぱいに格狭間を刻り、側面を受ける形で六弁の複弁の請花を刻ります。柱は上、中、下部に子節をもった節を刻り、その節の間をえぐり込んだ形にします。地輪も複弁で六弁の反花を刻り、伽藍地輪に仕上げます。
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